Yahoo!ニュースより気になる情報をご紹介します。
金沢大学の神経科精神科の菊知教授によると、今なお救援物資や救助活動、復旧活動が急がれる石川県の被災地ですが、一部では落ち着きを取り戻し始めているようです。菊知教授によると、今こそ「心の支援」が必要だとのことです。参考URLも載せておきます。

https://news.yahoo.co.jp/articles/ea0bbb723ab7d621af242c966f73c51ffc1c0151

カウンセラーの勉強をしていますと、PTSD(外傷後ストレス障害)は必ず勉強する項目の1つですが、すぐに思い当たるのはこれでしょう。
災害直後の悲惨な光景を思い出す「フラッシュバック」や「自分は何かができたのではないか」という罪悪感。
さらに、避難所のストレスなどで気持ちが落ち込み、長く続くと「うつ状態」を引き起こします。
逆に、気分の高揚感が静まらず(過覚醒と呼ばれます)、心身ともに休まらない状態が続くことで、無自覚のうちに体力も精神力も摩耗が続きます。

どうしても物質的な支援や、インフラの復旧など、目に見えるものが急がれることになります。
一方で、こうした「こころの悲鳴」が置き去りにされることで、避難所では暴力的な行動が増えたり、不安定になったり、最悪の場合は自ら命を絶つ方もいます。

国家資格である公認心理師をはじめ、臨床心理士など専門のチームの派遣と活躍も期待されるところですが、もっと民間の中にカウンセリングの知識や技術を持っている方がいれば(例えば認定カウンセラーのような)、専門チームが着くまでの応急手当だけでもお手伝いできたかもしれません。

多くの方にとってカウンセラーが身近なものになることも大事なテーマですが、こうした肝心な時に、すぐ近くにいないということも、これはこれで一つの課題と言えるかもしれません。

被災地の方のご無事とご安全をお祈りするとともに、亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

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