現在、日本のカウンセラーの世界には、「公認心理師」と呼ばれる国家資格があります。その活躍する世界は、保健医療・福祉・教育・司法犯罪・産業と、さまざまな領域から広く期待を集めており、今後、益々の活躍が期待されます。大学の募集状況を見ても、各大学で公認心理師に対応する学科の入試倍率は他の学科に比べても高く、若い方に強い人気を誇る資格です。

公認心理師は、①保健医療②福祉③教育④司法犯罪⑤産業労働、という幅広い分野で活躍できることを想定した資格です。国家試験に合格するためには基礎心理学はもちろん、これら５つの領域の関連学問を幅広く学ぶ必要があります。

ステップアップのための補助階段のような資格が必要と思い誕生しました

認定カウンセラー（２級・１級）資格は、そんな心理学の初学者の皆さんのための資格であり、皆さんの学習のステップアップを助けることを想定して誕生しました。「まずは何から覚えたらいいのか」「どのくらいのことが分かっていなければいけないのか」、臨床心理学とカウンセリングの最少・最低限の基本中の基本をどこまで理解できているか確認できます。

まず初学者の方は、「認定カウンセラー２級」を目指してください。これは初学者向けのレベルで、大学１～２年生程度の理解を想定しています。

会社員や学校の先生で、そこまで専門的な深さはいらないけど基本的な知識が必要、という方もこちらからです。

合格したら、次は「認定カウンセラー１級」を目指しましょう。これは大学３～４年生を想定しており、「大学で臨床心理学の勉強をしました」と言うのに恥ずかしくないレベルを想定しています。
国家試験より難しいと言われる指定大学院に入学するための受験勉強では、「どこか出るか」も分からずに闇雲に勉強するのは不合格への最短経路になります。
もちろん、この学年の学生さんは、「関連５領域」すべての勉強もしてください。できれば大学３～４年生のうちに、公認心理師模擬試験にも挑戦してください。
今や、全ての大学は情報公開の時代です。何人の学生が入学し、何人が退学し、何人が合格したのか、全ての情報が公開されるので、教授たちも気にする時代になりました。だからこそ大学院の面接の席で、「国家試験に合格できるだけの知識が（もう既に）あります」とあなたが言えるかどうかは、試験監督官の教授たちを大いに安心させることでしょう。

国家資格公認心理師と臨床心理資格を持つ心理系教員によって考え出された資格

認定カウンセラー試験は、公認心理師という高い頂を目指して歩き始めた皆さんにとって、「まずはここまでいこう」「次はここを目指そう」という、目印のような役目を目指して誕生しました。

そして、心理カウンセラーの基本的なノウハウを必要とする全ての方にもお役に立てるでしょう。
例えば近接領域の方（学校の先生、医療スタッフ、福祉職員、保育士・幼稚園教諭、企業内産業保健スタッフの方など）も、実務的な業務の中で必ずお役にたてるでしょう。

そして皆さんには、どうか「自分らしいカウンセラー」の在り方を模索し、研鑽を重ねてほしいと思います。
いつか専門家が集まる会場で、皆さんにお会いできることを楽しみにしています。

かんさい心理支援機構
認定カウンセラー試験及び公式テキスト制作部
担当スタッフ一同